NO.163
インプラントを長期に安全に使っていくには vol.2

前回は口腔ケアと左右両方の臼歯部(奥歯)の維持の必要性について解説させていただきました。今回は

  • 「インプラントの隣接歯に歯周病がある場合」につてを検討してみたいと思います

 ご自身の歯に少しでも動揺があると、かみ合わせのたびに動いたり沈んだりします。結局、動揺の無いインプラントに負担がかかり時間の経過とともに負担過重でインプラントも抜け落ちます。また、歯に動揺があると当然、歯の周りに炎症が起きます。この炎症が隣のインプラントに飛び火し、危険にさらされます。早めに症状を確認し対応が必要です。
 具体的には、歯周病の状況を知るために検査、清掃、必要なら簡単な手術、そして、前月の「(1)口腔ケア」の項で述べたように毎日、丁重な清掃が絶対です。歯周病の治療は簡単ではないのでしっかり時間をかけて直してほしいです。